私は修士1年の秋から、4か月半ほどカナダのトロント大学の研究室に所属し、研究留学を行いました。奨学金は「トビタテ！留学JAPAN日本代表プログラム」を利用しました。

これまで日本で出来なかった実験を留学先で行うことで知識やノウハウを学び、それを金大の私の所属する研究室に還元して帰国後に新しい実験をする、さらにその成果を国際学会で世界に向けて発信する、ということを目標に現地で研究を行いました。

トロントは多文化都市であり、様々な背景を持つ人がいる多様性社会です。現地では研究室はもちろん、それ以外の様々なコミュニティを見つけて、多くの人と関わることを意識しました。学ぶこと、感じることが多く、刺激的な日々で慣れるのに苦労しましたが、とても楽しめました。最終的に研究成果を現地で発表し、持ち帰ることが出来ました。

留学とは、自分自身が成長したり変化できる「きっかけ」を与えてくれるものだと、留学を経験して思いました。環境が大きく変わり、あらゆる人と関わることで多様な考えに触れ、様々なことについて考える機会が与えられるだけで、それを活かして主体的に行動を起こせるかどうかは自分次第です。私もトロントで多くの人と関わることで刺激を受け、研究にさらに主体的に取り組めたり、研究以外にも様々なことを行うことが出来ました。帰国後にも、やりたいことが留学前よりも格段に増えました。

在学生の方、受験生の方はぜひ大学で留学に挑戦してみてください。その際、なんとなく行くのではなく些細なことでもいいので必ず目的意識を持って欲しいです。そして、留学中に様々な経験をし、刺激を受け、考え悩みまくってください。それこそが留学の価値だと思います。私も一年生の時に一か月の語学研修に行き、多くの刺激を受けたおかげでもう一度留学に挑戦したいと思え、今回の留学に至りました。

これから留学に行かれる皆さんが、貴重な経験をされることを願っています！

（掲載日：2019年10月17日）