6月29日、7月6日にデンマークからの遠隔授業「デンマークのフォルケホイスコーレとは?」を開催します。

北欧のデンマークは、グローバル競争がますます激しくなる中で、ユニークな教育体制で注目を集めています。序列化よりも幸せ(Well-being)が重視され、義務教育や生涯教育ではさまざまな選択肢が用意されています。
デンマークには、フォルケホイスコーレという学校があります。この歴史ある制度のもとで、大学入学前の若者はギャップイヤーを過ごし、社会人も仕事を休んで学生生活を送り、自分を見つめる時間を過ごしています。従来の学校で学ぶ知識やスキルの獲得以上に、仲間との対話を通して教養を深めることに重きが置かれています。学生たちは日々の集団生活を通して他者と共生しながら自分らしく生きる道を見つけていきます。
今回の講座では、フォルケホイスコーレでの教育経験を持つ山本勇輝さんを講師としてお招きします。人生の分岐点にある人のための場が制度として保障されているデンマークの社会、北欧の教育について、お話を聞いて体験してみませんか?
学生・教職員の皆さんのご参加をお待ちしています。

 

こんな方におすすめ:
・進路を考えるヒントがほしい方
・北欧の教育に関心がある方
・北欧やデンマークに興味があり、現地の生の声を聞いてみたい方

 

日時・内容

両日ともデンマークからの遠隔授業です。

第1回 2021年6月29日(火)16:45~17:50

講義「僕の人生を変えた、フォルケホイスコーレ」(オンライン実施)

 

第2回 2021年7月6日(火) 16:45~17:50 ※定員に達したため、参加者募集を締め切りました。

体験型授業「フォルケホイスコーレを感じる」(対面実施)

定員 20名(先着順)

※新型コロナウイルス感染症の状況によりオンライン実施に変更する場合があります。

 

対象

本学学生、教職員(第1回は学外の一般の方の参加も可能。第2回は学内限定)

教育や北欧についての知識は必要ありません。どなたでも気軽に参加してください。

 

使用言語   日本語

 

費用     無料

 

参加方法

以下の申込フォームから事前にお申し込みください。

申込フォーム

開催前日まで申し込みを受け付けます。

当日のZoomのURL、会場の教室は、お申し込みされた方あてにメールでお知らせします。

※第2回は定員に達したため、募集を締め切りました。

 

フォルケホイスコーレとは

「デンマーク近代教育の父」といわれるグルントヴィの思想をもとに、19世紀に成立した成人教育の学校です。現在はデンマーク国内に70校程あり、国内外から生徒が集まります。
フォルケホイスコーレには、およそ17歳以上なら国籍問わず誰でも入学できます。入学時を含め、試験などはなく、特別な成績や資格も不要。哲学、心理学、アート、デザイン、スポーツなどの分野に特化したフォルケホイスコーレがあり、様々な科目を生徒が自由に選択することができます。
全寮制であり、教員と生徒が同じ敷地内で共同生活をします。共に生活し、対話をすることで自分を見つめなおす時間を過ごし、人として成長することを目指すことから、「生を学ぶ学校」といわれています。

 

講師 

山本 勇輝(やまもと ゆうき)氏
一般社団法人IFAS共同代表。デンマーク在住。
アメリカ留学、国際貿易関係の仕事を経て、2013年にデンマークのフォルケホイスコーレに留学。在学中、自分らしく様々なことに挑戦できる学校を日本に創ると決意し、フリーペーパー「MADO kalø Denmark」を発行し、デンマークの教育について発信。
複数のフォルケホイスコーレで学んだほか、教員となり日本人学生の受け入れを担当。日本人とデンマークのフォルケホイスコーレを繋ぐIFASのメンバーとして数々のフォルケホイスコーレを回り、情報発信や短期体験プログラムの企画を行う。
夢は、フォルケホイスコーレ運動を通して日本を楽しくすること。

 

主催団体

KaNOW:Kanazawa University Student & Staff Initiative for Promoting Study Over the World(留学機運を盛り上げる職員と学生のチーム)
協力 人間社会研究域学校教育系 本所恵 准教授

 

問い合わせ先

国際部留学企画課留学推進係
E-mail: studyabroad@adm.kanazawa-u.ac.jp