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金沢大学の国際化,グローバル化の取り組みを行う中で, 連携は無限大。
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Whitney Sullivan_顔写真

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タフツ大学
International Student and Scholar Advisor, Internatiolnal Center

ホイットニー・サリバン さん

金沢大学では、事務職員のグローバル化の一環として、本学重点交流校へ職員を派遣するプログラムを開始し、平成27年度にはタフツ大学(アメリカ)とゲント大学(ベルギー)へそれぞれ2名の職員を派遣しました。相互の交流が重要であることから、今年度から交流校の職員を受け入れるプログラムも開始しました。5月に来学したPatrick Himesさんに続き、同じくタフツ大学International Centerで働くWhitney Sullivanさんが11月に本学を訪れました。

-日本に来るのは初めてですか?

はい、初めてです。この職員交流プログラムの話を聞いたとき、5月に金沢大学に来たパトリックと私が手を挙げました。私はボストンエリアの多くの大学で働いた経験があり、学生時代には海外留学も経験しているので、他の大学の組織体制を見たり、金沢大学でのキャンパスライフを体験したいと思いました。

-金沢大学のキャンパスの印象はいかがでしょうか?

緑が多くて美しい、素敵なキャンパスですね。建物も美しくて、広くて、とても新しいですし。職員や教員の方々と話をしたのですが、みなさんとても前向きで、学ぶところが多かったです。それに、キャンパスで出会う方々が皆とても友好的で、とても良い印象を受けました。

-これまでのキャリアについて伺ってもいいですか?

大学では政治学を専攻し、副専攻としてヒスパニック研究と国際関係学を学びました。卒業後、政治関係の仕事に携わりましたが、自分には合わないと思い、大学院へ行き国際文化関係学を学ぶことにしました。当初、将来は難民や難民申請者のアメリカへの定住を支援する仕事に就きたいと思っていました。ですが、通っていた大学の留学生を支援するオフィスで、大学院生アシスタントとして働く機会を得たのです。そこで、留学生のことや入国管理、留学生向けプログラムのことついて多くのことを学び、この仕事が好きだと思えました。それに、私が取っていた修士号のプログラムは、将来的に高等教育機関で働くルートが整えられていたこともあり、この仕事に就くことにしました。大学院生アシスタントとして2年間働いた後、ボストンエリアの2つの大学で働き、その後タフツ大学で働くことになりました。

-外国に住んだ経験はありますか?

私はこれまでに2回、外国で生活したことがあります。最初は高校生の時で、1年間オーストリアのザールフェルデンで過ごしました。前半・後半で異なるホストファミリーと一緒に住み、現地の高校に通っていました。そこで、アメリカ文化から離れ、別の言語・文化の中にどっぷりと浸かるという体験をしました。大学に入ると、再び交換留学に行きたいと思い、既にオーストリアに行ってドイツ語を学んだので、今度は少し趣向を変えてみたいと思いました。それで、2学期間スペイン語を学び、ウルグアイ(南アメリカ)のモンテビデオで1年間学びました。とても充実した経験でした。ウルグアイの人々は芸術や国際政治に関する教養が深く、若い世代はとても活動的です。少なくとも私の通っていた大学では、アメリカ人の若者はコミュニティでの活動に必ずしも積極的に携わっていなかったので、ウルグアイの若者のことをとても尊敬していました。

-短期留学生としての経験が今の仕事につながっているのですか?タフツ大学の留学生が抱える問題はどのようなものがあるのでしょうか?

面白いことに、短期留学生としての経験は、タフツ大学に在籍する留学生が経験することとは大きく異なっています。私の経験はあくまでも短期間ですが、彼らの経験は学位を取るまでの長期間にわたります。

大学院生にとって最も大きな問題は、経済的な問題です。それと、一部の学生は英語の能力が十分でないので、大学院生のための英語プログラムを提供しています。学部生が最初にぶつかる壁は、タフツ大学で求められる学修量に慣れることでしょう。タフツの教育は厳しいので、それに慣れるのは簡単ではありません。しかし、大変なのは勉強面だけに限らず、社会的な規範やアメリカの授業スタイル、そして食べ物のことも彼らにとっては問題となり得ます。アメリカでは、たとえ教授の意見に反論しても、積極的に授業に参加し、質問することが求められます。これも、自国の授業に慣れていない学生にとっては、とても難しいことでしょう。また、タフツでは学生のクラブや学生組織の活動が非常に盛んなので、タフツの学生は勉強することだけではなく、そのような活動に積極的に参加することも求められます。なので、最初は多くの学生が打ちのめされてしまいますが、学生たちは徐々にコツを掴み、勉強と課外活動のバランスを取れるようになります。留学生にとって、1年目は間違いなく苦労の連続だと思いますが、それだけに、留学生が成長するのを見るのはとても喜ばしいことです。たとえば、ある中国人女子留学生は、最初タフツに来たときはシャイで大人しかったのですが、GO(後述する「Global Orientation」)に参加し、その後GOのホストアドバイザーを経験し、今の彼女は社交的で、ユーモアがあり、言いたいことをはっきり言います。彼女は大きく変わったし、多くの学生が彼女と同じように変化を遂げています。アドバイザーとしてその様子を見届けられるのはとても喜ばしいことです。

-タフツ大学とこれまで働いた他大学の大きな違いはどういう点ですか?

コミュニティの連帯意識です、特に、タフツの留学生コミュニティは規模も大きく、活動的です。また、タフツ大学は留学生向けのプログラム企画に力を入れ、多種多様なプログラムを提供しています。ボストンエリアの大規模な大学では、プログラムは二の次で、イミグレーションのことに集中して取り組まなければいけません。もちろん重要なことなのですが、それだけでは学生との関係を築くことができません。タフツ大学のInternational Center (I-Center)は、30年以上に渡ってセンター長を務める現在のセンター長の方針で、プログラムの企画・提供に力を入れています。私たちは、学生たちがタフツでの生活に溶け込み、オフィスや我々スタッフのことを良く知ってもらうために、プログラムを企画し、提供してきました。人的・資金的資源の不足や、国土安全保障省による規制の強化を理由に、プログラムから手を引き、イミグレーションへの集中を進めている大学もある中、タフツ大学はプログラム提供とイミグレーションを同じくらい重要視しています。この仕事は、入国管理取り締まり担当のような見方をされることも多いのですが、それは私たちの本望ではありません。プログラムを通じて、学生たちは私たちのことを単なるイミグレーション担当者ではなく、彼らが経験することや将来のことを親身になって考える友人だと思ってくれるようになります。ただ座ってイミグレーションの事務処理をして、彼らのできることできないことを淡々と伝えているだけでは、そんな風には思ってもらえないでしょう。プログラムを通じて、私たちと学生の関係が深まり、信頼が生まれます。彼らが私たちを信頼し、イミグレーションのやりとりだけではなく、私たち自身のことを知るようになると、問題や心配ごとについて気軽に話しに来てくれるようになります。それが重要なのです。学生が私たちに話すことに精神的なハードルを感じ、彼らが感じていることや今起こっていることを話してくれないと、彼らを支援することが出来ません。この仕事でもっとも難しいのは、支援が必要だけれどそれを言わない学生をいかにして支援するか、ということです。なので、私たちはプログラムを通じて関係を築くことによって、学生とコミュニケーションを取る機会をより多く設け、必要な支援を提供することができると思っています。

-プログラムは楽しむ機会を提供するだけではなく、学生のケアのためにもなっているのですね。どのプログラムがお勧めですか?

私たちが提供しているプログラムの中で、学生に人気があるのが「Global Orientation(GO)」です。GOは、留学生もアメリカ人学生も含む、学部の新入生全員を対象とした、4日間のオリエンテーションです。「プレ・オリエンテーション」と呼ばれる6つのプログラムのひとつで、学期が始まる前に行われます。参加は強制ではありませんが、留学生の新入生には強くお勧めしています。GOの参加学生は、他の学生より先に寮に入り、キャンパスでの生活に慣れることができ、友達もつくれます。学期が始まってしまうと、キャンパスは人であふれ、圧倒されるような雰囲気になります。学長や学部長、教員などに会うフォーマルなオリエンテーションもありますが、GOはタフツへの入口となるオリエンテーションで、決して学生を飽きさせません!よりカジュアルなオリエンテーションなので、アイスブレイクのような役割を果たしています。GOは学生コーディネーター、ホストアドバイザー学生(今年は26名)、そして我々I-Centerのスタッフにより企画・運営されています。

-どのようにして、それほど多くの学生ボランティアを集めているのですか?

タフツ大学の学生はコミュニティの活動に対してとても積極的で、多くの学生が新しい経験を得るためにボランティア活動をしています。GOの場合、ホストアドバイザーのほとんどが、タフツ大学に入学した時にGOに参加した学生です。それがとても楽しい思い出になっているので、そのコミュニティに戻り恩返しをする気持ちでホストアドバイザーになるのですが、競争率は結構高いですよ。最初に、私たちスタッフが、申請書と面接の審査によって2名の学生コーディネーターを採用します。コーディネーターはボランティアではなく謝金が支払われ、より多くの責任が課せられます。ホストアドバイザーの希望者はまず説明会に出てから、応募します。そして、2名のコーディネーターとI-Centerのスタッフが応募者の中からホストアドバイザーとなる学生を選びます。

-他に留学生に人気のあるプログラムは何ですか?

食べ物が(無料で)ふるまわれるプログラムはどんなプログラムでも人気がありますよ!(笑)学生をたくさん集めるための秘訣なので、私たちはいつも食べ物を提供しています。それは冗談として、私のお気に入りのプログラムは毎年3月に開かれている「Parade of Nations」です。これもまた学生による運営で、「International Club」という学内でも最大規模の学生組織が運営しています。留学生もアメリカ人学生も含む、多種多様なダンスグループがパフォーマンスを繰り広げます。ショーの中で、さまざまな音楽や衣装、歴史が表現され、まさに開いた口が塞がりません!学生の運営といえども、彼らはプロ意識を持ってやっています。ダンス・パフォーマンスの最後にはフラッグ・ショーが行われ、ショーに参加したすべての国がアナウンスされ、学生たちが各々旗を持って通路に並びます。このイベントは、音楽とダンスを通じて学生たちが集うとても良い機会だし、キャンパス内でのユニークな文化体験の機会でもあります。これはまさに「国々のパレード」です。

-とても面白そうなイベントですね!是非見てみたいです。

きっと気に入ると思いますよ。金沢大学のスタッフが「Global Orientation」や「Parade of Nations」に実際に参加し、そこで何が起こっているのか、私たちがどのように準備をしているのか、そして学生たちがどのように関わっているのかを見る機会があるととても良いと思います。百聞は一見に如かず、ですからね。なので私は、タフツ大学と金沢大学のパートナーシップや職員の受入れ・派遣が今後も続き、金沢大学のスタッフにこれらのプログラムに参加し、運営体制などを見てもらい、金沢大学で同じようなプログラムを実施するような流れができると良いと思います。

-それは良いアイデアですね!私たちも、このパートナーシップが強固なものとなり、長く続くことを望んでいます。今日はどうもありがとうございました。

(2016年11月取材)

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