私は2015年2月から約半年間、韓国の首都・ソウルにある漢陽大学に留学しました。大学で日韓関係を専門分野として学んでいくうちに韓国に関するメディアの報道に疑問を持つようになり、「この目で韓国を見て、この耳で韓国人の本音を聞きたい」と考えたのが留学のきっかけでした。

韓国の多くの大学では、韓国語はもちろんさまざまな言語を学ぶための語学院が併設されています。私は毎日の語学院の授業に加え、学部の授業も受けていました。学部の授業は英語で行われるものも多く、韓国人はもちろん欧米人も多く受講していました。韓国語を学びたい人だけではなく、「英語圏に留学するのは難しいけどもっと英語を勉強したい！」という人にも韓国はおすすめです。

冬出発で韓国に留学すると、韓国人の新一年生が正規で入学する時期と同時期になるので、サークル勧誘も盛んに行われます。最初は語学力の問題からサークルに入ることを迷っていたのですが、半年しかない留学期間、後悔したくないし、迷ったらやれ！というポリシーをもとに、旅行サークルに入りました。旅行中、韓国人の学生と二泊三日で過ごした時間は、語学力の面でなかなか通じなかったり理解できなかったりと大変な面もありましたが、人生初のヒッチハイクや登山、お笑いコントをやるなど普通の留学生がなかなかできないことを経験でき、勇気を出してサークルに参加してよかったと思いました。

（旅行サークルで登った山の頂上にて）

また、帰国後は留学の経験から大学の国際化について興味がわき、金沢大学の国際機構支援室で行われた2週間のインターンシップに参加しました。今まで大学と海外の関わり方というと留学としか考えていませんでしたが、海外インターンシップや研修などまだまだ多くの関わり方があるのだと感じました。また、留学フェアに積極的に参加するなどして海外大学からの留学生招致にも非常に力をいれていて、金沢大学のキャンパスにより多くの留学生が歩く姿を見られる日もそう遠くないと感じました。

私にとってこの留学は人生の転機でした。もちろん韓国での経験もそうですが、新しい環境に身を置くことで今までどんなに恵まれた環境にいたか、家族や友人にどれだけ支えられているか気づき、数えきれないほど感謝をしました。留学は語学力や人間力を向上させてくれるだけでなく、自分や周りの環境を見つめなおすきっかけにもなります。ぜひ一歩踏み出して、自分だけの新しい世界を見つけてください。

 

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（掲載日：2015年11月18日）