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03秋田先生_顔写真

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*教員対象英語研修を受講*
理工研究域電子情報学系 教授

秋田 純一 さん

金沢大学スーパーグローバルELPセンターは、SGU事業の取組の目玉のひとつとして2015年4月にオープンしました。センターでは、本学の協定校であるタフツ大学(アメリカ合衆国)のELP(English Language Programs)と連携し、教員・職員・学生対象の3つのプログラムを実施しています。他のプログラムに先駆けて、2015年3月から教員対象研修プログラムのパイロット版が開講し、8月に終了しました。パイロット版プログラムを受講された理工研究域電子情報学系の秋田純一先生にお話を伺いました。

 

-パイロット版プログラムは、理工研究域の教員を対象として実施されました。先生はなぜ受講しようと思われたのですか?

学類長からご指名があったからです。(笑)と言っても、決して言われたから仕方なくというわけではありません。このプログラムの話を聞いて、自分自身のFD(ファカルティ・ディベロップメント:教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組)のためにいずれは受講した方が良いと思っていました。なので、良い機会だと思って、前向きな気持ちで参加しました。

-では、もともと英語研修に興味を持たれていたのですね。普段から英語で論文を書いたり、英語で学会発表をしたりしていらっしゃると思いますが、今まで留学などの海外経験はおありですか?

実はないんです。学会で1週間滞在といったことはありますが、在外での研究経験はありませんし、学生時代の留学経験もありません。英語に関しての転機は、はこだて未来大学で勤務したときですね。

-北海道函館市にある情報系の公立大学で、金沢大学に比べると小規模な大学ですよね。

はい。そこに2000年から4年間勤務していました。教員は全部で50~60人なのですが、そのうち、たしか8人くらいが外国人教員でした。その中には、日本語が話せない教員も何人かいるわけです。そうすると、学科の会議やメーリングリストでの案内事項が日英併記になるんです。会議でも、日本語が話せないメンバーがいると、会自体が英語で行われる。そういうふうに、日常的に英語を使う環境でした。

-そういう環境で働くことによって、何か変わったことはありますか?

英語に対して度胸がつきました。日本人は、私もそうですけど、どうしても正しい英語をしゃべらなきゃ、とか、中学生で習うような簡単な文法を使ったらかっこ悪い、と構えている人が多い気がします。でも、日常的に英語を使う状況になると、そんなことかまっていられません。話す相手だって、上手い英語が聞きたいわけではなく、コミュニケーションが取りたいんですよね。だから、下手な英語でも、こちらが必死になって伝えようとしていれば、聞いてくれる。わからないことがあれば素直に聞けばいい。そうやっているうちに、英語を使うことに対して身構えることがなくなりました。

-そのような経験があったからこそ、今回の研修にも意欲的に参加されたのですね。研修は、春休み期間中及び夏休み期間中にそれぞれ1週間タフツELP講師による授業(オンサイト授業)を受講し、前期の学期期間中はオンラインで講師に課題を提出するという形式で行われたとのことですが、いかがでしたか?

オンサイト授業は、出張や業務の都合ですべての日程に出席できたわけではないのですが、とても有意義でした。オンライン授業は、「アカデミック・ライティング」と「授業法」の二つの柱からなっているのですが、どちらも、私を含め多くの理工系の教員が今まで体系的に習ったことがないものだと思います。「アカデミック・ライティング」は、要は英語での論文の書き方です。私の経験上ですが、英語論文の添削は自分の指導教員が行うので、指導教員の書き方がそのまま身に付いていることが多いのではないかと思います。今さら論文の書き方を習うのか?と思う人もいるかもしれませんが、今まで経験で身に付けてきたことをあらためて体系的に習うというのは良い機会だったし、今後学生の研究を指導する際にも役立つと思います。「授業法」についても同じことが言えます。

-研修を受ける前と後で変わったことはありますか?

春休みのオンサイト授業と夏休みのオンサイト授業で、それぞれ同じ内容の模擬授業を行ったのですが、夏休みのときは、オンラインの課題で学んだことを踏まえてやり方を改善しました。その点が講師から評価されたので、良かったです。あとは、他の人の発表に対して質問したり、フィードバックを伝えたりすることは自分にとっても勉強になるので、今まで身に付けた英語に対する度胸を生かして、積極的に質問するようにしました。

-さて、金沢大学のSGU事業では、10年後に学士課程の授業の50%、大学院課程の授業の100%を英語化するという目標を掲げています。先生は今英語で授業をされていますか?

大学院の授業では、以前からゼミ発表のパワーポイント資料を英語で作成させています。学域の授業では、今年の後期から英語で授業を行う予定です。これはゼミ形式ではなく、レクチャー形式の授業で、資料も説明も全部英語で行おうと思っています。

電子情報学類では、修士論文に英語のアブストラクトを付けることになっています。また、就職したあとも、英語の論文や技術文書を読んだり、外国人と仕事をしたりする機会もあるでしょう。それを見据えて、自分の分野の専門用語や専門的な言い回しを英語でもわかるようにしておかなければいけません。しかし、それらはTOEICなどの試験対策の英語学習だけでは身に付けることができません。なので、専門の授業で英語を使うことが大切だと思っています。

-英語で講義を行うというのは、理工学域では画期的な取り組みなので楽しみですね。最後に、これから研修を受けようと思っている先生方に一言お願いします。

この研修は英語で授業を行うためだけでなく、自分自身の研究や学生の研究指導にとても有益だと感じたので、受講することを強く勧めます。いつか受けた方がいいだろうなぁ、ではなく、是非次の機会に応募してみてください!

-SGU事業による教育改革を進めるにあたり、学内には様々な変化が訪れていますが、秋田先生はそれらの変化をポジティブにとらえ、真摯に対応されているという印象を受けました。今日はありがとうございました。

 

(2015年9月取材)

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